40代前半の方。
肝硬変発症。

紫微斗数では12宮の中に「疾厄宮」という室があり、
古典的にはこの宮の内容でその方の疾厄に関する推定をおこなう。
または対宮の父母宮において先天的(遺伝性)な疾厄を推定する。

が、このセオリーはそれほど現状に沿わない場合が往々に出てくる。

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疾厄、父母宮を観てみると、水系の下半身の病気、または皮膚、消化器の疾厄を
想像したくなるが
今回は「肝硬変」
「木」気受剋ですから
命盤中の各宮の状態と行運を観察していくと
やや弱性を帯びる、財帛宮の天機(乙木)化忌の碰撞が心配される。



第一大限巨門命宮化忌、地盤財帛の三方中、
第二大限天機化忌
第三大限文曲化忌で飛忌沖
第四大限天同化忌地盤財帛の三方中、
第五大限文曲化忌飛忌沖

「木」はずっと剋され続けられており
いつ発症してもおかしくない状態に見える。

細かく聞いてみると
影響がつよい
第一大限時に黄疸ができており
肝の不調は以前も数回あったということ。

斗数の疾厄宮は
わたくしの場合
単純に「抵抗力」の意味合いで推している。
むしろ、疾厄宮は
命宮がソウルとするなら疾厄宮をBODYと観ていくと
体験上
割と事情が汲めるケースが多かった

先天体質的な疾厄の象は
命盤全体に現れるように思う。

良い医者の治療を願います。