紫微斗数はまず命盤というその方の
出生年月日時刻を基にしたホロスコープを作成します。
それはその方の生まれ持った時と場所、また自分から見た
人、事の状態が現れます。
吉凶がはっきりと把握できるわけです。
ここで、誰しも吉は歓迎するでしょうが
凶事が現れた場合
どうするか?
人様の命盤には良いことばかりではありません
今までの鑑定で考えてみると
「非常に人間が出来た人」
という御仁でも
負の部分は必ずあります。
また元々
「何をやっても救われない」
と言えそうな
お気の毒な命盤を見かける
こともあります。
もちろん、その方にも
良い面即ち光る面があります。
知らないことを知る。間違った認識を明らかに識る。
それに対して紫微斗数は大変に
力になってくれます。
こういうこともあります。
私などが命盤から
「この方は、小さい頃から家族から
相当ないじめを受けている」
と感じ、イタイ思いを持っていても
当の本人はそれ程
苦にしていないというケースもあります。
このあたりは自分の鑑定がまだまだ未熟な
せいもあると思うのですが。
人間誰しも、非常に上等な命盤であっても、
若かろうが社会的な責任がなかろうが
深い苦しみはお持ちであろうかと思います。
お釈迦様が言われた様に
「人生は苦である」
というテーゼは真実だろうと思います。
一日一日を静かに思うと
思う通りに行くことなんてほんの少しで
苦しいと感じる、不満を感じる方が
圧倒的に多いのではないでしょうか?
僕の場合、面倒なので
強制的に忘れることが多いです。
人それぞれの主観があります。
おいしいと感じる人とまずいと感じる人
少ないと感じる人と多いと感じる人
吉と凶はコインの裏表のようです。
だれしも苦しくて悲惨な人生は
嫌だと思います。
紫微斗数には
凶を良化するために
「方位取り」という
解決法があります。
簡単に説明すると
ある方角、距離範囲に一定の時間滞在すると
凶を避けることが出来る術です。
これに対しては
師匠の中島多加仁氏やふじやん先生、崋山仙人さん、東海林秀樹祖父
の方がはるかに詳しいのですが。
ここで、
ご本人の心持ちですが
闇雲に凶はイヤだからのみの
方位取りでは
充分ではないのではないでしょうか?
方位取りの所作にも
巧みに入っていますが
自分がどう思いどう感じるか、
このことが
一番大事なように思われます。
感じ方をまず考慮する
第三者を交えても良いから
自分の思い、感情を
クールに眺めてみることが
大事なのではないでしょうか。