台湾人の男性。
命宮の特性
未宮の無主星。六吉不会。空劫星が会し、府相朝垣格を壊している。
命宮無主星は行動に原則を持たず、主観は弱い。
行運の吉凶が成功失敗に強く影響する。
遷移宮は丑宮で火星が来会する。<火貪格>
財帛宮の左輔は羊陀にはさまれて火星(煞星)が同宮しているため良さを発揮しづらい。
<羊陀夾煞(羊刃、陀羅が煞星をはさむ)>
財帛宮の卯宮三方の未宮は空宮、酉宮は悪格、亥宮は空劫同宮で主星が天相の
「衣禄の神」であるが進展しづらい。
未、酉宮が吉化されたり禄ではさまれたりすると状態が変わる。
事業宮は天府で紫微・七殺・天府、右弼が会する。
君臣慶会格で右弼の助けがあるが、空劫同宮で天府の領導力と財庫としての累積の妨げとなる。
遷移宮と三方の火貪と火武の組み合わせは、火星が羊陀にはさまれており、
自分でやり過ぎると吉が凶に変わりやすい。
身宮の特性
命宮、身宮は同宮。
事業宮の空劫が身宮に会する。
空劫は自由奔放な思考で、心身ともに揺れ動きやすく利が少ない。
身宮は無主星で武貪を借入れ、元々の三方に羊陀夾煞を含む。
命宮をフォローする力は強くはなく、禄が来れば利を得て、忌がくれば是非が多い。
事業宮の特性
事業宮は事を処理する心理状態や能力を代表する。
空劫が事業宮にあるのは思考力があり幻想力がかなり強い。ただし行動力は弱く
思ってばかりな面がある。天府であるが、安定した領導力に欠ける。
乙未大限
第一大限は乙未で、乙干の天機化禄は辰宮へ、
寅の太陽化権、巨門化禄とで卯宮をはさむ。<双禄双権>
天相は事業主で先天事業宮の三方にあり、少年時、よく勉強する。
太陰化忌は戌宮文曲化忌とで亥宮をはさむ。中の空劫が論理能力を不十分にし、
理解力を下げる。
乙未大限の遷移宮、丑の三方には借り入れで双禄にはさまれた禄存を持つ酉宮が会する。
財帛と遷移の良さと総合すると、先天事業宮自体は悪いが、成績は上位に位置するだろう。
甲午大限
先天遷移宮は三奇加会格となり人に抜きんでて、抜群に優れる。
これだけ見るとそうであるが、太陽化忌が寅宮に入り、大限事業宮の戌宮は先天文昌化忌、鈴星、羊刃と同座して、火星と空劫にはさまれる。
夾煞と禄権の相助で苦しい時に激発力があり、成績としては中の上。
癸巳大限
癸干の破軍化禄が大限事業宮。貪狼化忌が大限財帛宮。
財帛に化忌が入るが先天財帛の卯宮は2つの禄を持つ酉宮に照らされるので
金運は決して良くなくて、少しの金を貯めることができる。
壬辰大限
壬干天梁化禄が大限命宮に入る。
天梁禄、巨門禄、太陽権が大限事業宮、遷移宮に会する。
天梁禄と巨門禄で先天財帛宮をはさむ。
空宮の申、戌がそれぞれ禄を借り入れ、先天福徳宮の酉をはさむ。
先天と大限の命宮、財帛宮、事業宮は皆吉となる。
辛卯大限
生年干と同じ。
禄権科および六吉星は皆三方に会さない。
静運。事業的に変動しないほうが良い。
先天の酉宮の悪格が虎視眈々と狙っているが、この大限の禄権科は前の大限の事業宮に会している。前の壬辰大限の吉象の余韻がある。
もし、この限で事業を起こしたなら、この大限中に整理することになる。
庚寅大限
庚干の太陽化禄が大限命宮に入る。
天同化忌が大限事業宮の午宮を冲する。大限財帛宮の酉宮は悪格。
戌の先天文昌化忌と大限天同化忌とで亥宮をはさむ。
亥宮は空劫同宮で凶格となる、
仕事を続けていれば大きく乱れる時期となる。事業を経営していれば
この時期で整理したほうが良い。
辛丑大限
辛干の禄権科は先天、大限の三方に会さない。
静運。老年期の暇を持て余す時期。
再度創業は宜しくない。
庚子大限
禄権科は会さない。天同化忌が大限命宮に入る。
先天文昌忌が大限事業宮の辰に会する。先天亥宮は文昌化忌と天同化忌ではさまれる。
事業をするよりは引き返したほうが良い時期。
職業の移動と縁滅
数え年27歳から42歳まで日本商社で働く。
27歳の大限は癸巳で流年は丁酉。
42歳の大限は壬辰で流年は壬子。
先天事業宮は亥宮。
癸巳大限時に癸干の四化は亥宮に会してはいなかった。
流年丁酉。太陰化禄天同化権。午宮は借り入れ申宮も寅宮の先天禄権を借り入れ
先天命宮未宮をはさむ<夾禄権>
流年未宮には流羊が入る。羊刃は行動力や刺激となる。
大限事業宮の酉は先天で羊陀にはさまれて煞星の同宮する悪格。
破軍化禄が入る。三方に貪狼化忌が会する。
吉凶混濁。
流年丁干の太陰化禄と天同化権は先天太陽化権、巨門化禄とで、流年事業宮の丑宮をはさむ。
丑の貪狼化忌を抑える。流年陀羅が介し、刺激されて決心がつく。
<次週に続く>