命例—李登輝先生

前述の郝柏村先生の命盤(盤19)で説明した「紫微居午無煞湊,位至公卿」の賦文作用は郝先生は紫微命で府相が三方来朝、六吉が半量で禄権来照。従って正格としての「君臣慶会」格となる。郝先生に加え、もう一人の有名な公人である李登輝前総統(註30)も「君臣慶会」格の命の人である(盤22)。命宮は戌、廉貞天府で先天命宮は禄で挟まれている。(天梁化禄が酉を照らす)並びに「紫府相朝垣で左輔を見る大格局である。振る舞いは落ち着いていて慎重、確かに紫微七殺が命宮に会合し、紫微化権で「紫殺帶威権」従って物事の対処に強い野望を持つ。その他に紫微化権と武曲化忌。この権忌交会は命宮格局を強くし、したがって彼には善を選択するための頑固な気性がある。廉貞天府が旺で双禄が挟む。(天梁化禄が酉を照らす)同宮の陀羅と会する武曲化忌が「制煞為用」となる。そして不満が強ければ強いほど挑戦する強烈な意識を持つ。李登輝先生の身宮(先天事業宮)は「紫府相」で左輔を見る大格局である。身宮は左輔化科だけではなく昌曲も会し、重大事故毎に冷静な思考と穏やかさで突発事態に対処する作用がある。総合して命身宮に会する星曜を見て、もたらして命理作用は全てに対する見解があると推定できて、事を処理して勇敢に邁進する命だと言える。李登輝先生は農業の専門家でもあり、台北の市長を引き継ぎ、次に台湾省の議長、次に副大統領、そして最終的には台湾の総統になった。優れた学識と命理の優れた条件を持つ。彼は学び、より優れたものになることができるが蔣経国先生の支援無しで自分の力では、おそらく一国の名誉になることはできない。蔣経国先生は李登輝先生の命中の大貴人で、これは紫微天府が最大の貴人星として作用していることを再度確認できる