紫微斗数の「小限」について
私のレッスンでははっきりと使わないと明言しておりますが
先日、友人とあった際、久々に「小限」という言葉を聴きましたので
初心者の方の参考になるかしらと思い、少しご説明します。
大歳のことを小限と言う場合もありますが、
それとは別の生まれ年と数え年でとる小限の方です。
寅午戌生まれの人は辰宮が1歳起限、
申子辰の人は戌宮から
巳酉丑の人は未宮から
亥卯未の人は丑宮から越していきます
例えば今年の同学年の同性の人は皆、同じ宮が小限となります。
仕組みとしては三会の墓庫の六沖宮から1歳カウントということです。
その年の内面(情緒的な)象意ということですが
4分の1の人が同じ宮で考えなさいということです。
更にこの小限は何の関連も無い流年の四化の影響を考えるということになっています。
先天、大限、大歳の四化は各々相承性がありますが
この「小限」との脈絡はありません。
そのあたりから、紫微斗数命盤の推論の根拠とするにはおかしいと考えています。
古典に書かれていても、偉い先生が著書に書かれていても推論には使う気にならないのです。
いちばん始末が悪いのはは、小限と流年を共に観て、
「これとこれで・・・、う~ん、なかなか人生は複雑混濁だ」
と納得しているケースです。
いちど疑うということも自分の肝を作るのに大事なことだと思います。