空劫夾命
空劫と地空の二星は虚耗・破敗の星であり、命宮を挟むと不利である。
もし命宮に主星があり、さらに廟旺していて破れがなければ、差し支えないが、単に漂泊・辛労を主とするだけで、敗局とは論じない。

•空劫は性質として変化に富み、不安定な作用があるほか、さらに同宮する甲級星曜に対してその性質を薄めたり変化させたりする作用がある。これだけでなく、もし空劫の宮が吉であれば…
もし空劫が入る宮が凶弱であれば、この時、空劫二星はまさに賦文の言う「虚耗破敗の星である」の通りとなるが、その逆の場合は必ずしもそうではない。

•紫微斗数の命盤を見ると、空劫が挟むのは巳宮と亥宮のみである。すなわち、丑刻または亥刻生まれの人は空劫が亥宮を挟み、巳刻または未刻生まれの人は空劫が巳宮を挟む。

•空劫はその性質に不安定な作用があるため、どの宮であれ空劫が同宮する場合は、その宮自体の不安定さを表す。もし空劫に挟まれる場合は、外界からの牽制を受けて不安定になることを表す。

•空劫が命宮を挟む場合、命宮が吉旺である場合を除き、マイナスの作用が多い。

亥宮に廉貞星・貪狼星があり、癸年生まれで、貪狼星が化忌となり陀羅星も同宮し、亥宮が忌星・凶星が交じり合う衝を受けている場合、この時さらに空劫に挟まれれば、亥宮は空劫に忌星を挟まれ、空劫に凶星を挟まれた敗局となる。

•もし命宮が吉旺で、さらに空劫に挟まれても、大きな問題はない。ただし、空劫の不安定な作用により、「辛労」は避けられないが、必ずしも「漂泊」するわけではない。

•空劫に挟まれた宮の不安定な作用の強弱は、その宮の旺弱を見る必要がある。

もし剛星が旺宮で巳宮または亥宮に入り、空劫が挟む場合、空劫の挟み込みを突き破り、新たに局面を切り開く可能性がある。

もし柔星が旺宮で巳宮または亥宮に入り、空劫が挟む場合、多くの吉星が会合しない限り、空劫の挟み込みを突き破ることは比較的難しい。