六吉星と六煞星の効果

六吉星と六煞星は乙級星耀である。

乙級星は14種の甲級星のように強烈ではない。

但し星耀の全体的な作用では重要な役割を演じる。

ある命盤において、命身宮が強く、若し六吉星が会していなかったら

その最大の効果を直接発揮できない。

反対に六煞星がすべて会していたら、命身宮に明らかなマイナス現象を現し、

また性格や人間関係に不利な影響を持たせる。

命身宮が廟の状態であっても六吉が不会で六煞が全て会していたら独特な生き方になり

人間関係はひねくれる。これらの命理作用は軽視できない。

命身宮に六吉が会さない人の人間関係はどのような状態になるか?

六吉星

文昌、文曲、天魁、天鉞、左輔、右弼

命身宮に、これらが会していない場合、なかなか人とそりが合わない。

友人を作り難く、仕事上共同作業は調和がとりにくい。

命身宮が紫微。貪狼の様な剛星であれば、吉星が会さなければ、

頑固で独りよがりな傾向を持つ

命例1

命例1は命宮に紫微化権、羊刃、三方にはあ星、鈴星、地空。

左右は会さず、権忌が同宮加会する。これは手段を択ばない勇猛果敢な性格。

身宮三方四正も四煞が同宮加会する。

これも手段を択ばない勇猛果敢な性格。

大限作用

壬寅大限時、会社に勤め始める。

寅宮に地劫、申宮に地空で不安定に揺れ動く。

更に三方には鈴星、陀羅が会し、四煞となり、吉星は全く会さないので、

人との付き合いが出来難い。

大限の壬干は再び紫微化権と武曲化忌となり、先天命宮は不利。

仕事」は不安定で全て意にかなうとは限らない他、人との付き合いが難しい。

そのため壬寅大限で幾らか転職した。

癸卯大限ではサービス会社に勤めたが空宮で弱く、吉星が会し煞星は無く慎重で保守的で温和に過ごした。

命宮からの三方には身宮に<鈴貪格>を持つ。命宮には紫微化権の廟、事業宮は廉貞・天府の廟で

聡明才智で能力があり、悪い命格ではない。ただ命身宮に六吉が会せず煞星が会し勇猛果敢でひねくれた面を持つ性格。

環境が良くない時は慎むが、良くなると勇猛果敢な性格が現れる。

甲辰大限には、職務上の昇進で環境が好転し、得意満面になってのさばる。

甲辰大限は<紫府相大格局>で、甲干廉貞化禄が大限本宮、破軍化権が紫微化権とで身宮に会する。

年齢は40歳を超えて身宮の作用が強まる。身宮は四煞が会し吉星が会さない。

凶暴でのさばる。

甲辰大限命宮は天魁と天鉞にはさまれ表面上は紳士的に人に接するが内心はそうではない。

彼は50歳でその会社の部長となり、新しいものを打ち立てたくて社内をリストラにより整頓した。

しかし、改革すればするほど状況は悪くなった。