世論として次のようなものがある

自分を部下との関係、従うか従わないか?

或いは僕役宮は「朋友宮」と呼ばれ、人生における対人関係の質を司る宮で周りの友人関係を分析する。或いは交友宮と呼ばれ、友人、同僚、部下、顧客の間の関係を推測する。

部下との関係やリーダーシップ能力、使用人の数と質、仲間づくりの状況やその扱い、仲間との起業の良し悪し。

僕役宮は子女宮の財帛宮(接待宮位)であり桃花の発生を観ることができ、「僕役宮」は「朋友宮」でもあるので桃花関係に発展するかどうかを観察することが出来る。

或いは「僕役宮」は夫妻宮の疾厄宮なので配偶者の体調を見ることが出来る。

以上は一般的に言われていることであり参考の為に記載した。

古くは、「僕役宮」は主人に雇われたかていでの些細な連絡やサービスをするための使用人のことを言った。従来ではこの「使用人」は、その人間(使用人)が使えるかどうかの推測に焦点を当てていた。人数は多いか少ないか?主人を裏切るか?主人を剋すか?主人をサポートするか?

しかし残念なことに「僕役宮」を「奴僕宮」と呼ぶ人もいれば、現在は主従関係が無いので僕役宮から家族的な命運を観る必要が無いとされる。

人間関係の良し悪しは非常に重要なので僕役宮に新たな意味を加え朋友宮或いは「交友宮」として初心者を混乱させている。

前述の対人関係で重要な宮は遷移宮であり、対人関係の焦点は遷移宮の他に合方の事業宮、財帛宮があり、それらは影響を与える。これはあなた(命宮)と外の世界(遷移、財帛、事業宮)との対人関係となる。

所謂、朋友はあなたと対等で、お互いを平等に扱い、尊重し合う従属関係のない同士的な人です。必ずしも相互利益があるとは限らない。

しかし、一旦この朋友が利害関係に興味を持ったら二人の関係が変わる。

共同事業や投資依頼など。

共同事業でパートナーが会社の責任者、又は事業運営に関わらなければ、お互いの関係は遷移宮にある。パートナーが会社の中で事務をし、社内で上下関係を持ち責任者(あなた)の指示に従わなければならないのならこの関係は「僕役宮」となる。

およそ企業には上下関係があり、現代的な意味での僕役宮は主従関係にある従業員又は部下への意識形態です。「僕役宮」とは命造者と対等な立場にあり平等に接する朋友の関係ではなく、従業員や部下との主従関係の意識形態を言う。

部下の個人的な良否は太歳入卦で検討する。