命盤作成の判断方法
新しいレッスン生徒さんからご自分の命盤を作成するのに
迷われている方がいらっしゃいましたので、私が行っている方法で調べてみました。
1971年8月6日13時
京都生まれ
この方は生まれた「時刻」が13時ということで
標準的な時支表ですと、「午」時か「未」時のどちらかということになります。


まずは、この時支というのは2時間刻みですが、後半45分以上は次の支と考えても良いという考え方があり私もまず、そのように考えています。(もちろん時差を加えた時刻ですから例えば、

お昼の12時46分であれば、枠としては
「未」の方の可能性が
かなり強いということです。私の今までの経験ですとほぼ「未」に移ります。
しかし、命盤は慎重に考えるべきで、母子手帳に書かれている誕生時刻も
看護婦がばたばたと仕事を終え、それから記載しますから、ほどほどに信用します。


命盤が一刻変わると、内容ががらりと変わるケースが多いということに注意しましょう。


更に判別の条件としては、
① 直接お会いする、または 写真をもらう。
これにより、その方の「相」を見てみます。この「相」と作成した2つの命盤と見比べ、主に「命宮」がどのような星が入り、三方四正がどのような組み合わせかを考慮します。



ご本人にこれまでの人生での主なイベント時期を教えてもらいます。
私がこの方に聞いてみますと下記のような出来事があったそうです。

私の大きなイベントは
1998年2月7日に主人に初めて会いました。
同年9月27日入籍
2000年6月長女妊娠 →→(2001年3月出産
2000年12月現在の住まいの土地を購入
2002年5月22日 母親が肺がんで死去
2002年8月か9月?二人目の子を流産
2002年12月次女妊娠 →→(2003年8月出産
2002年12月母方祖母死去
2003年2月引っ越し
2003年12月父方祖母死去
が大まかな大きな出来事です。
それでは2つの命盤を作成してみます。
生れた場所、京都の時差は3分ほどです。

まず命宮ですが
「A」は廉貞・七殺、身宮も同じ。
「B」は天梁、身宮は寅で仮宮天機・太陰ですね。
これは格局で言うと、「殺破狼」か「機月同梁」に分かれています。
剛か柔か?人生に起伏が多いかサラリーマンのように穏やかか?


この2 つの場合、宮に入る星はほとんど一緒ですが、宮位が違う。
宮位の違いは担当宮の違い共に、大限の宮も違うということです。
命身宮でこのような差が観られます。この差とこの方の「相」を比べるのがひとつの方法です。しかし、油断は出来ません。


前述の何点かで比較的解かり易い事象を説明します。

1998年の干支は戊寅です。
1998年は数えで 28 歳 ですから大限は庚寅宮となります。
大限の化禄は太陽で午宮、化忌は天同で辰宮に入ります。
流年の戊寅は貪狼化禄、天機化忌、流禄が巳宮に入ります。
巳宮の流禄は卯宮の仮対宮の禄存とで辰宮を挟みます。


この状態で
先天夫妻宮 の子宮から三方四正を観ると、 巨門化禄、太陽化禄、天同化忌
天同辰宮は禄存で挟まれる。

数え年
28 歳の大限は辛卯宮です。
大限の化禄は巨門で戌宮、化忌は文昌で辰宮。

流年の戊寅は貪狼化禄、天機化忌、流禄が巳宮に入ります。
先天夫妻宮の亥宮から観ると、化禄、化忌は会照していません。


②2002年8月か9月?二人目の子を流産
2002 年の干支は 壬午です 。
未の命盤で観ると、
大限の化禄は太陽で午宮、化忌は天同で辰宮に入ります。
流年の壬の化禄は 天梁 化禄で 子 宮、化忌は 武曲 で 巳 宮に入る。流禄は 亥 宮に入ります。


先天子女宮の酉宮三方には武曲化忌、文昌化忌と鈴星があります。
これだけでは、はっきりと凶格にはなりませんが、旦那様からの陀羅が巳宮に入ってきますから、出産は注意ということになります。


午の命盤で観ると
大限の化禄は巨門で戌宮、化忌は文昌で辰宮。
流年の壬の化禄は 天梁 化禄で 子 宮、化忌は 武曲 で 巳 宮に入る。流禄は 亥 宮に入ります。


先天子女宮の戌宮から三方四正を 観ると巨門化禄が 2 つ重な り、文昌化忌が 2 つ重なる。


* 生まれた時刻の隣同士のものはかなり星の配置が変化するものと
今回の例のように似通っているものとがあります。
似ている場合は、大限の変化が違うのと先天の宮位の違いがありますので、
それの差を探していきましょう。