紫雲先生講義録1

○先天命盤

命盤のDATA(生年月日時刻)は正確かどうか?

命盤の構成を観る。

星耀の特質、格局、格局の発動の関連、四化引動。

そして命盤を見るのは命宮から。

命宮は各宮の中枢。

命宮は正確を決定する。

命宮は各宮を見る時、常に中心場所として観る。

次に身宮。身宮は命宮を強めたり修正したりする宮位。

例えば加強作用としては、身宮と夫妻宮が一緒であれば、この人は幸せで円満な家庭生活を目標として追及する。

身宮と遷移宮が同じであれば

円満な人間関係を求め、他人を尊重し敬服する。

たとえ意のままに行かないとしても、あまり気にしない。

修正作用としては個人が年々成長するとともに身宮の星耀の特質に転換していく特質がある。

例えば命宮無主星の場合、早ければ20代から身宮の星耀作用が現れる。

命盤の星耀特性は命宮だけではなく三方四正を参考に入れる。

三方四正の財帛、遷移、事業宮の各々の星耀は性格に影響する。

14主星は4つの組に分けられる。

  •  紫微、天府、天相(紫府相グループ)
  •  七殺、破軍、貪狼(殺破狼グループ)
  •  天機、太陰、天同、天梁(機月同梁グループ)
  •  太陽、巨門(巨日グループ)

その中で、紫微、天相、天府と七殺、破軍、貪狼は互いに会照し

天機、太陰、天同、天梁と太陽、巨門も互いに会照する。

1つの星耀が現れた時の作用に関係する。

この三方四正と両隣りからの夾む作用がある。

文昌が兄弟宮、文曲が父母宮、(空劫、火鈴、輔弼、禄存化禄などの対星)

命盤は財帛、遷移、事業宮を考慮し、更に父母宮と兄弟宮も考慮する。

また更にその人が生きている場としての社会概念を考慮する必要がある。

紫微斗数の夫妻宮の良し悪しを観るのに、遷移、事業、福徳<三方>、

子女、兄弟<両隣り>の

作用を調べる場合がある。

1つの婚姻の成功と失敗は、自分の婚姻の観念(夫妻宮)から左右する以外に、

違いの社会的地位や家柄(遷移宮)、仕事の良し悪し(事業宮)、精神的な要求や幸せに暮らす欲求(福徳宮)、性生活や出産、教育(子女宮)、兄弟姉妹や友人間の影響。これらはすべて恋愛や感情に影響する。

紫微斗数の宮位には自分の意志で決定できる宮と自然に決定される宮に分けられる。

自然に決定される宮位→兄弟宮、子女宮、疾厄宮、僕役宮、父母宮

自分で決定する宮位→夫妻宮、財帛宮、遷移宮、事業宮、福徳宮

出生時に自分で決定出来なくて、出生後自由に決定できるのは田宅宮。

命盤の星耀たちはその人の事物に対する観念、意識形態。

故に吉凶を推測する場合、一定の条件すなわち兄弟との吉凶を知りたければ、その兄弟の出生年を代入する。<太歳入卦法>

例)姉が57年生まれであれば、その年は壬戌年であり四化星は貪狼化禄、太陰化権右弼化科天機化忌となる。

この時、貪狼化禄がどの宮に入るか?

三方四正にはいるなら、その人は姉に見返りを求めない。

或いは姉はあなたに対し利益をもたらす。

その反対で姉の化忌が命宮に入れば利益をもたらさず甚だしきはその人を妨害する。

姉の個性は戌宮が中心となり三方四正が姉の参考個性で貪陰右機四化が参考となる。

この戌宮位置がその人の三方に入れば姉との星耀が似ていて理解しやすい。

姉の化禄がその人の命宮に会照していれば感情的に宜しく、化権であれば支配性が強く化忌であれば感情的に宜しくなく不利となる。

太歳入卦法での両個宮位はお互いの交流関係を現す。