現在、紫微斗数の命盤は、ほとんどの方が、ソフトで算出していると思われます。

それは、悪いことではないですが、排盤(配置)方法を知っているのと知らないのとは

致命的に推断のレベルに差が出ます。

一時期、台湾の紫微斗数占者の間で「打破十二宮」という言葉が流行りました。

その意味は、夫妻宮に廉貞星が入っていると○○だ。

というステレオタイプで局所的な推断をするのではなく、盤全体で、その夫妻宮の事象を

推察しなさいという意味です。

確かに、正論であり、そのためには、命盤の作成方法を理解しないと不可能です。

紫微斗数の作盤方法には、深遠な知恵が含まれています。

形而上的な理論を超えた象数の世界です。

インド占星術の様な、天上の様子を科学的に観察し、そのままホロスコープに表現するも

のとは異種であり、データベースが異なります。なので比較はできません。

紫微斗数の命盤で重点となる紫微星の位置は、納音で算出します。

紫微星の位置は言い換えると、太陽と地球と月との位置関係になりますが

これを納音を駆使して算出し、全ての星の配置を連動させて決定します。

ミラクルというか、なんというか、私には神業に思えます。

他の東洋占術にはない仕組みが肝になっています。

日本では、一時、江戸時代に納音占いが流行したそうですが、

今では廃れているようです。単純な推断に使われたので飽きも早かったようです。

納音の意義は広く高度で、手法により成果が出ると思います。

納音十二律の笛

納音制定の三分損益法