十二長生は、なぜ火土一体と水土一体があるのか?

古籍には火土一体、水土一体が両方ある。

隋唐以前の術数は水土一体が主流で納甲筮法、六壬、断易(五行易)などが挙げられる。

黄帝内経の五運六気では火土一体を天干五運に、水土一体を地支六気に応用している。

古い禄命法では水土一体、現代子平では火土一体が主流である。

宋代以降、子平は火土一体説が主流となった。

子平の方法が年柱から日柱に焦点を合わせるように変化したからだと言われている。

五行十二運は水土一体であり、と天干十二運は火土一体を表す。

五行十二運には陰陽の区別は無い。

火土一体、水土一体はどちらも易理に合致していて各々混同できない。

五行の土はインド四行思想から中国で五行思想に変換された際に追加された。

五行十二運に於いて土性は水星に属したものとなっている。

この五行十二運から導かれるものに納音十二運がある。

例)甲子(納音金)金→子=自死

十干十二運だと甲→子=沐浴となる、

禄命の十干陰陽長生訣は運命を決める基準ではなく、

地支配列を順逆して禄神をとっている。子平はこれを取り入れた。

子平流派によっては五行十二運からの自死や自病などを取る場合もある。

結論として、五行水土一体は旺衰を表し、十干火土一体は干禄を探す目的で使用したほうが良い。