先ず、紫微男亥の命盤を観ていきましょう。
男命で、命宮は紫微が亥宮、壬年生まれの命盤。
この盤は基本の組み合わせが非常に良いので、プラスの作用を表す。
この盤での吉星と煞星の会照がある。並外れていて一生の命運が佳い。
壬年生まれは禄存が亥宮で紫微化権が入る。武曲化忌が財帛宮。
前に述べたが、禄存が入った宮位の吉凶は、同宮する甲級星の旺弱で決定される。
従って、紫殺が亥宮にあるのは廟旺なので、亥宮の禄存は保護と増吉に作用し、良い結果をもたらす。禄存は同宮する甲級星のプラスの効果を強調する。
紫微は禄存同坐で「爵・禄」を司る。
禄存は増吉、財利の他に紫微の事業に於ける財富の作用もある。
紫微化権後、化権の向上心の作用は、この人の事業及び財富に対して強まる。 それは注目に値する。財帛宮は武曲化忌。
但し未宮は四墓庫
墓庫化忌は、かえって動きが無い作用となり、未宮武曲化忌は、良くないとは限らない。
天府は財星で、経済的影響を強調する作用がある。
更に壬年生まれの天魁、天鉞は卯、巳宮で命宮を照らす。
紫微は官貴で、再び貴人の星(天魁、天鉞)に会照され、更に紫微の官貴作用を強める。
実際に、人は強い命宮を必要とする。禄存が同宮か三方来会。一生は悪くない。
命盤に良いと、環境が組み合わされば、自分が輝ける場所を作るのは難しくない。
従って、男女に係らず紫微が亥で壬年生まれの人は、財官双美で裕福で高貴な人生だと言える。
ただ、この命格は強いので、若し女命であればキャリアウーマンで一生勞碌(あくせく働く)である。
壬年生まれの男命は行限順行(時計回り)。
辛亥限は巨門化禄が申宮に、寅宮は空宮なので、巨門化禄は寅宮に作用する。
辰宮も空宮で、戌宮の天梁化禄も辰宮を照らす。双禄輔大限(先天)事業宮。
壬子限では天梁が再度化禄となり大限事業宮である辰宮に作用する。
癸丑限、破軍化禄が先天事業宮にある。
壬寅限、天梁再度化禄で大限事業宮の午宮を照らす。
癸卯限、破軍化禄が先天事業宮にある。
甲辰限、廉貞化禄が先天事業宮にある。
この命盤の、辛亥限から甲辰限まで、連続6個大限は皆、先天事業宮か後天事業宮に化禄が付く。 事業宮の連禄作用は本命を強める。環境が許す限り事業を拡大できるはずです。
敢えて付け加えると、第三、第五、第六、第七大限は化忌が会照
するので、それなりに辛労多しと言ったところです。
これが甲年生まれだと、富貴と言えますが、
やはり星の配置、行年が劣るので
この賦文での繋がりは、
紫微男亥の壬年生まれが富貴だと言えます。