四化星の成り立ちを考えるには

まず、易の源流である「河図洛書」を理解することが第一かと思われます。

そうです。あの亀の甲と馬の腹に記されていたといわれる

先天卦と後天卦です。

そこから、四化星が導かれてきます。

まず、下図の2つのパターンがあるわけです。

先天.gif
後天.gif

その2です。

後天八卦図から

易経の考え方で進めていきます。


それぞれの卦に対しての 「洛書数」を組み入れてみます。

洛書数.jpg

同様に、それぞれの卦に対しての「天干」を組み入れてみます。

天干.jpg

同様に、それぞれの卦に対しての「地支」を組み入れてみます。

地支.jpg

これら3者を紫微斗数の命盤フォーマットに組み合わせていきます。

化忌星の原理2を図示したものが下図です。

a1.jpg

ここで乾宮と離宮の天干と洛書数を

子午の錯卦から

各々巳宮と丑宮に移します。

a2.jpg

鉄版神数からの主星に洛書数をつける。

鉄版神数にはこのように書かれている。

一紫二機四太陽、五武六同九廉方

六星逆排虚三位、十四去紫天府蔵

天府太陰輿貪狼、巨門天相及び天梁

七殺破軍十一数、八星順布両対當

a3.jpg


化忌星を検証してみてください。

昨年の「紫微斗数・化忌の原理3」
で出した図表からです。

a3.jpg

上図の
干との対応をまとめてみますと


甲=太陽、乙=太陰、丙=廉貞、丁=巨門、戊=天機

己=破軍、庚=天同、辛=天梁、壬=武曲、癸=貪狼

と成ります。

紫微斗数の四化の設定は南派、北派によっても多少違いますが

私が現在量っている設定は東海林秀樹先生の著書に書かれてあった

「四化星の配置」方法で行っています。

ちなみに日本ではこの設定がいってみればポピュラーであり

紫微斗数全書、紫微斗数全集にも応じており

いまのところ、鑑定がぶれませんのでそのように進めています。

その設定方法と少し違う部分がありますよね。


甲=太陽、乙=太陰、丙=廉貞、丁=巨門、戊=天機


己=破軍、庚=天同、辛=天梁、壬=武曲、癸=貪狼


己=破軍と 辛=天梁
です。

上の設定と比べると

己=破軍→文曲

辛=天梁→文昌ではないのか???

なぜ、なぜ?


前回の

 4.辛=天梁 と 9.己=破軍


の件です。

天梁星

もともと化忌的性質を持つ。
「困難」を自らつくる。
また化解作用を持つ。
「逢凶化吉」
よって
辛干は副星の
「文昌星」が替わる。


破軍星

戦場の武人
生死は度外視。
よって「化忌」などと言ってる星情ではない。
但し、破軍星に、他の星が同宮した場合や
会照した場合は辛労が増える。
替わって己の化忌は福星NO.2の「文曲星」となる。

いまのところ、このように考えています。
この2干の化忌は副星に付いたものですから
この星情のみの判断としたら
それほど、悪い現象は気にしなくても良いかと思われます。